矯正歯科

“予防”のための矯正治療

何のために矯正するのか?

何のために矯正するのか?

矯正治療を受けられる方の目的は様々です。
見た目を重視して治療を受けられる方もおられるでしょう。
ただ、当院では矯正治療を“予防のための治療”と位置づけていて、「何のために矯正するのか?」と言えば、1つは舌が前に出るようにお口の中を広げるためです。
歯並びが悪いということは、舌の筋力で口腔内を広げ切れていないため、必要なスペースが不足してお口が狭い状態ということです。
舌の筋力もなく、舌の出るスペースも狭いとなると歯ぎしりのリスクが高まりますので、それを防ぐために矯正治療でお口の中を広げます。

そして、もう1つは“歯ぎしりがしやすいようなかみ合わせ”にするためです。
歯ぎしりがしやすいかみ合わせというのは、“歯ぎしりにより歯に強い力が加わらないかみ合わせ”ということで、高低差のある歯並びのラインをきれいにまっすぐ整えることで、歯ぎしりによって歯へ自分の体重の4~5倍とも言われる負荷がかかるのを防ぎます。

抜歯矯正は絶対に行いません

当院では絶対に抜歯矯正は行いません。
それはかえって口腔内を狭くしてしまいます。
また顎全体を後ろに下げることにもなるので、結果的に気道が塞がって歯ぎしりの回数が増えることになります。
なので抜歯は行わずに、必ず拡大床を使って口腔内を広げてから矯正治療を行います。

成人の方でもお口は広がります

拡大床は小児矯正(お子様のための矯正治療)の時に使用する装置と聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、成人の方でも拡大床を使ってお口を広げることは可能です。

もちろん、程度の問題はあって、どうしても対応するのは難しいという場合もありますが、そこまで重症でなければ受け口の方であっても上顎が広がって、最終的に正常咬合へ導くことは可能です。
それも抜歯したり、下顎を小さくしたりせず、上顎を広げることで下顎を追い越させて、正常咬合に持っていくことが可能なのです。

こうした治療は何歳からでも可能です。
当院で実際に治療を受けられた方の最高年齢は60歳代で、その方もきちんとお口を広げることができ、良好な結果が得られました。

矯正治療は“治す”ことだけではない

現在行われている矯正治療のほとんどが“悪い歯並びを治す”ことに着目したものばかりで、多くの先生が混合歯列期には「今は乳歯と永久歯が混在しているので、様子をみましょう」とおっしゃられます。
では、何のために様子をみるのかと言うと、「今は矯正できないので、できる年齢になるまで待ちましょう」ということなのです。
ですが、それはあくまで治療に観点を置いた話で、予防に観点を置いて話をする歯科医師は少ないというのが現状です。

歯が並ぶためのスペースは舌が作る

当院では、例えばお子様の歯並びをご相談いただいた際、「矯正治療をしましょう」ということは言わず、まずは「お子様の食事の仕方に問題があり、それが原因で今の歯並び・かみ合わせになっている」というようなお話をします。
お口の中で歯が並ぶためのスペースができていくのは、成長にともない骨格が大きくなって勝手にスペースができるのではなくて、実は舌が広げているのです。

なので、小さなお子様がいらっしゃる保護者の方へは、「今のままだと歯並びが悪くなりますので、食べ方を変えましょう。前歯で硬いものを食べるようにさせましょう」さらに「子供が嫌がるからといって、柔らかい食べ物ばかり出したり、食材を細かく切ったりしていると、この子のためになりません。なので、まずは食べ物を変えていきましょう」とお伝えします。

矯正治療で“治す”ことは根本的な解決ではない

そうしたお話をして、実際に食事を変えるかどうかは、保護者の方次第です。
真剣に取り組めばお子様のお口は変わっていきますし、何もしなければずっと今のままです。
矯正治療によりある程度の改善は見込めますが、それは問題の根本的な解決ではなく、表面を取りつくろっただけのことと言えます。

なので、保護者の方やお子様に言うのは、「食べ方や生活習慣を変えたり、トレーニングを一生懸命やるなら、矯正治療を始めてみていいと思いますよ」ということです。
もしそれが難しそうなら、恐らく根本的な解決には至らないので、場合によっては「無理に始めない方がいいです」とお伝えすることもあります。

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