院長紹介

院長:村上 明延

経歴

院長:村上 明延

1998年福岡歯科大学 卒業
1998年広島大学歯学部附属病院 勤務
2003年広島市中区 村上歯科医院 勤務
2013年むらかみ歯科クリニック 開院

現在に至る

院長インタビュー

「これからは治療よりも予防」
そんな強い思いで予防を中心とした歯科医院を開院

歯科医師を目指されたきっかけを教えて頂けますか?

歯科医師を目指されたきっかけを教えて頂けますか?

父が歯科医師で、小さい頃から医療が身近にあったことが大きいです。
子供の頃は獣医師になりたいと考えていて、幼少期から何となく「医療に関わりたい」という思いがあったのかもしれません。
歯科医師になったばかりの頃から「予防を中心としたい」と考えていて、それを実現するために、2013年にむらかみ歯科クリニックを開院しました。

予防を強く意識するようになったのはどうしてですか?

大学の臨床実習の際、予防だけで生計を立てているというか、“予防しかしない”という先生と会う機会があって、その先生から「治療がすべてではない」「病気を未然に防ぐことが何よりも大切」ということを学びました。

あと、熊本県天草市に生田歯科医院という歯科医院があって、こちらでは予防に特化した診療を行われているのですが、院長の生田図南(いくた となみ)先生が全国でセミナーを開催されていて、生田先生のお話を聞いて「やっぱりこれからは治療よりも予防」という思いがいっそう強くなりました。

生田先生のように、予防という形で歯科医院を成り立たせることができるのであれば、患者様にも喜ばれるし、自分のやりたいことにも合致するので、それで“予防”ということを一番に考えるようになりました。

予防中心の歯科医院としてどんな診療体制を整えていますか?

基本的に私が関わるのは治療の部分で、予防・メンテナンスとなると歯科衛生士が活躍する領域です。
当院にはベテランの歯科衛生士が在籍していて、優秀なスタッフたちが予防診療をしっかりと支えてくれています。

“毎日歯磨きをしても虫歯になるのはどうしてか?”
本当の原因は“歯ぎしり”にあると考える

むらかみ歯科クリニックの予防の特徴は?

むらかみ歯科クリニックの予防の特徴は?

一般的な歯科医院で考えられている予防というのは、「細菌が病気の原因なので、虫歯菌や歯周病菌を何とかしましょう」というものです。
ですが、今の世の中、まったく歯磨きをしない人なんていませんよね?
上手・下手はあっても、皆様、何らかの形でお口の中をケアされていると思います。
にもかかわらず、世の中から虫歯や歯周病はなくならない。
どうしてか?
虫歯や歯周病は細菌だけで起こっている現象ではなく、実は別のところに問題があると思っています。

では、何が問題なのか?
私は“歯ぎしり”だと思っています。

睡眠中、歯ぎしりすることで歯に自分の体重の4~5倍もの力が加わるとされています。
何故そんな力がかかってしまうのか。
それは脳が休んでいる睡眠中に歯ぎしりが行われるからです。
脳は起きているときは人間の身体をコントロールしてくれています。
あまり力が出過ぎると身体を痛めてしまうからあまり負荷がかからないように常に力を抑えてくれているのです。}
しかし脳が休んでいる睡眠時、脳は身体の出す力を抑えることはできません。
歯ぎしりは脳による抑制がかからないため思いもよらない力が出てしまうのです。
しかし脳が休んでいる睡眠時、脳は身体の出す力を抑えることはできません。

そうすると歯の表面(エナメル質)にヒビが入り、そこから虫歯菌が侵入し中で繁殖して虫歯を作ります。
また歯ぎしりにより歯のまわりの骨に強い負荷がかかり、破壊されて隙間が生じたところから歯周病菌が侵入して歯周病を引き起こすのです。

こうした考えを基に予防に取り組んでいる歯科医院は少なく、虫歯・歯周病を細菌由来ですべてが起こっている現象ではなくて、歯ぎしりという別の角度からとらえている点が当院の予防の特徴と言えます。

歯ぎしりが病気の発症に大きく関わるというのは驚きです

最近、知覚過敏対策のケア用品のテレビCMをよく目にしませんか?
知覚過敏はよく「歯磨きのし過ぎ」と言われていますが(説明されることが多いですが)、私はこれも歯ぎしりが大きな原因だと思っています。
知覚過敏は歯を支える骨の根元で起こりやすいのですが、歯ぎしりにより歯に強い力が加わった時、ダメージを受けるのは歯の根元になります。
普段食事をしている時に、歯にギリギリと力を加えて食べることはないですよね?
もしかすると、歯が当たってすらないかもしれません。
ですが、睡眠中に歯ぎしりをすると、先ほども言いましたが自分の体重の4~5倍もの力が加わるわけです。
この強い力による歯へのダメージこそが、知覚過敏の大きな原因だと確信しています。

歯ぎしり、さらには舌の筋力不足が問題
それを変えるためにも小さい時からの食べ方・食生活が大事

“毎日の歯磨き”が予防の最重要ではない?

“毎日の歯磨き”が予防の最重要ではない?

もちろん、毎日丁寧に歯磨きするに越したことはありません。
それが無意味なんてことも言いません。
ですが、もっと根本的な原因に目を向けて、それを変えていくことが大事だということです。

学校検診へ行くと保健の先生からよく「虫歯はどうでしたか?」と聞かれるのですが、極端な話、虫歯があっても削って詰めればいいだけなのです。
ですが、虫歯ができる根本の原因が変わらないと、削って詰めても再発を繰り返すだけです。
今の詰め物・被せ物の品質は優れていて、どのメーカーのものを使っても、どの歯科医師が入れても、まず取れないと言っていいです。
ですが、歯ぎしりにより強い力が加わると取れてしまい、二次カリエス(虫歯の再発)が起こるわけなのです。
なので歯磨きの問題ではなく、歯ぎしりなど、もっと別のところに本当に注目しなければいけない問題は潜んでいるのです。

“本当の問題”というのは歯ぎしりということですか?

それに尽きると思います。
さらに言うと、舌の筋力不足です。
睡眠中、歯ぎしりが起こるのは舌の筋力が低下しているため、正しい位置にキープできず、後退してしまって気道を塞ぐからです。
皆様、歯ぎしりというと歯を横にキリキリと擦り合わせるようなイメージがあるかもしれませんが、そうではなく、実際は顎を前に突き出すような動きをしています。
何のためにそんなことをしているのかというと、筋力不足により後退した舌を自力で持ち上げることができないため、気道から舌をどかすために下顎を前に突き出しているのです。

なので、小さい頃からのものの噛み方、さらには食生活や食事の仕方などの生活習慣を変えることで、お口の中の状態は変わっていくはずです。
例えば、歯ごたえのあるものを前歯を使ってかじるなどです。
そうすることで舌の筋力が鍛えられ、歯ぎしりが起こらなくなり、今あるような虫歯や歯周病、知覚過敏などの問題は確率としてかなり下げられるはずです。

小さい頃から歯ごたえのあるものを
大人の方もトレーニングなどで舌の筋力を鍛えることは可能

HPをご覧の方へお伝えしたい“予防”のための取り組みは?

HPをご覧の方へお伝えしたい“予防”のための取り組みは?

今もお話しした通り、「小さい頃から歯ごたえのあるものをしっかり食べましょう」ということです。
それにより、筋力をしっかり整えることです。
食事だけでなく、当院がよく皆様にお伝えしている“あいうべ体操”も良いでしょう。
そうして筋力が鍛えられれば、歯ぎしりをする理由がなくなるので、虫歯や歯周病の予防にも繋がるはずです。

ただ、食事やトレーニングだけでは筋力がつかないこともありますので、そうなるとその方が“歯ぎしりにより歯に負荷がかかりやすいかどうか?”が問題となっていきます。
奥歯のラインがまっすぐきれいに整っていると、下顎がスムーズにスライドしやすくなるので歯に負担がかかりにくいのはわかりますよね?
反対に歯列が上がったり下がったりしていると、下顎が引っかかって歯に負担がかかりやすくなります。
これを改善するために、被せ物を調整したり、矯正治療で噛み合わせを調整したり、マウスピースを装着していただいたりします。

大人になった後でも、そうした予防で効果はあるものなのでしょうか?

食事によりお口の中の状態を変えていけるのが一番です。
ごはんは玄米、野菜は煮過ぎずにバリバリと食べられるようにする、お肉は赤身の噛み応えのあるものを選ぶ、そうして食事が変われば舌の筋力がついて、自然にお口の中の状態が変わるかもしれません。
舌の筋力がつけば、歯ぎしりする理由はなくなります。
ですが…実際にはそうした食生活の変更はなかなか難しいですよね(笑)。
なので、皆様にお伝えしているのは、「せめてトレーニングだけでもしませんか」ということです。
あいうべ体操でも良いですし、舌回しでもかまわないので、毎日そうしたトレーニングを続けることで舌の後退が防げて、歯ぎしりも防げるようになるはずです。
そして歯ぎしりさえなくなれば、日常生活で歯に強い負荷がかかるような場面もなくなるので、虫歯・歯周病も予防できるようになるというわけです。

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