
コラム
治療を受ける前に!インプラント歯周炎の正しい知識を身に付けよう
インプラントは天然歯のように虫歯になることはありませんが、歯周病のような「インプラント歯周炎」に感染するリスクが高まります。
インプラントのケアを怠るとあっという間に進行するため、治療を受ける前から正しい予防知識を身に付けておくことが大切です。
そこで今回は、インプラント歯周炎の原因や症状について解説します。
インプラント歯周炎とは
インプラント歯周炎とは、歯周病菌によりインプラント周辺の組織が炎症を起こしている状態のことをいいます。
インプラントは人工物のため天然歯に比べて細菌に対する抵抗力が弱く、一度細菌感染を起こすとあっという間に進行して炎症が広がります。
インプラント歯周炎の進行
インプラント歯周炎は、初期段階では自覚症状が少ないため、気が付いたころには重症化しているケースも少なくありません。
ここでは、インプラント歯周炎の進行について解説します。
レベル1:正常な状態
インプラントの周りやインプラント体との結合部分がきちんと清掃され、歯茎や顎の骨も健康な状態が保たれています
埋められたインプラント体もしっかり骨と結合し、硬いものもよく噛める状態です。
レベル2:インプラント周囲粘膜炎
インプラント周辺の粘膜で炎症が起こる「インプラント周囲粘膜炎」の状態です。
人工歯の周りや歯茎との境目に汚れが溜まり、細菌感染を引き起こしています。
重症化する前に炎症を抑えられるよう、適切な処置を受けセルフケアを見直さなくてはなりません。
レベル3:インプラント歯周炎
炎症が歯茎から顎の骨まで広がった「インプラント歯周炎」の状態です。
細菌に抵抗する力の弱いインプラントは、進行するとあっという間に骨の破壊をはじめてしまいます。
顎の骨が少なくなるにつれインプラントを支えきれなくなり、揺れや脱落を招くようになるでしょう。
インプラント歯周炎の症状
インプラント歯周炎は、通常の歯周病と同じように自覚症状が少ないことが特徴です。
そのため、日ごろからお口の中をよく観察して異変が起きていないかチェックすることで、インプラントを長持ちさせることにつながります。
ここでは、インプラント歯周炎で現れやすい症状を紹介します。
歯茎の腫れや出血
歯茎に炎症が起こることにより、赤みを帯びた状態になり、ぷくっと腫れるようになります。
また、歯みがきの際に血が混じったり、腫れた部分を指で押すと出血したりすることもあります。
歯周ポケットの形成
歯茎の腫れが進むと、インプラントと歯茎の境目が深くなる「歯周ポケット」を形成しはじめます。
その中に汚れが溜まり不衛生な状態が続くと、炎症が深部にまで広がり歯周ポケットがさらに深くなる悪循環を生み出します。
インプラント埋入部分から膿が出る
炎症がさらに進むと、化膿した部分から膿が出る(排膿)ようになります。
でてきた膿には特有のきつい臭いを放つことから、口臭がひどくなり異変に気が付く方も少なくありません。
歯茎の退縮
炎症が顎の骨まで到達して破壊がはじまると、顎の骨に沿って歯茎も退縮(歯肉退縮)しはじめます。
歯茎が下がることによって人工歯が長く見えるだけなく、インプラント体との結合部分が露出してしまうこともあります。
インプラントのぐらつき
歯茎や顎の骨の破壊が進むと、インプラントをしっかりと支えきれずぐらぐらと揺れるようになります。
はじめはわずかな揺れですが、放っておくと徐々に大きく揺れるようになり、食事で不便を覚えることもあるでしょう。
インプラント歯周炎から大切なインプラントを守るために
天然歯に虫歯や歯周病などのトラブルが起こらないようケアが必要なように、きちんと機能するインプラントを長く使うためにはインプラント歯周炎の予防が欠かせません。
日ごろから丁寧な歯みがきを意識し、治療後は必ずメインテナンスへ通うようにしましょう。
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